屋根葺き替え工事【瓦屋根を金属屋根へ葺き替え】
施工内容 / 和型セメント瓦を立平葺き金属屋根に葺き替え工事
場所 / 千葉県船橋市 近隣の習志野市・八千代市・鎌ケ谷市・市川市・浦安市も対応エリア
建物 / 木造平屋建て 瓦屋根・ひさし屋根板金
木造住宅の天井で数か所の雨漏り
雨漏りがかなり進行してしまっている木造平屋建てのお住まいです。
「長く住む予定はないと思っていたから」と長年放置した結果、雨漏りによりキッチンや居室など数か所の天井が腐食してしまっています。
今回のご依頼者はこちらの住むご夫婦の息子様からのご相談でした。
数年ぶりに実家に帰った時に、家中の天井にシミや穴があるのを見て非常に驚かれたそうですが、住んでいるご両親は「長く住むか分からないからお金を掛けてまで直さなくて良い」というお気持ちだったそうです。
雨漏りを長期間放置してしまっている理由としてよく聞くのが、
・空き家にしている実家
・売却予定の建物(中々売れずにいる建物)
・高齢者だけで住まわれてる家
・修繕費用が工面できない
こういった理由で雨漏りに気付かなかった、または放置していたというごお話を聞くことが多いです。
雨漏りが始まった頃に業者を呼んでブルーシートを被せる応急処置をされたということでしたが、屋根を確認すると、すでにブルーシートが役に立っていないような状態になっていました。
屋根全体にブルーシートが張られていますが、その殆どがめくれていたり破れてしまっています。
棟瓦(屋根の頂点部)も崩れています。
平部の瓦もズレや割れが生じています。
玄関上の庇板金(ひさし板金・霧除け板金)も錆びて穴が空いてしまっています。
屋根の状態は非常に悪く、このまま放置し続けると雨漏りが悪化するだけでなく、瓦の重みで屋根そのものが崩れてしまう危険性がありました。
ご依頼者の息子様とこちらに住むご両親へ屋根の状態を説明した後、家族会議の結果「早急に屋根工事してください」とご依頼いただきました。
屋根工事とあわせて、玄関上の庇屋根の板金工事も同時に行います。
屋根葺き替え工事【セメント瓦 → 立平葺き屋根・金属屋根】
今回の屋根工事は、屋根の重量を軽くし、台風などで瓦が飛散することのないよう、立平葺きへの葺き替え工事です。
「立平葺き」とは板金屋根=金属屋根のことで、「板金屋根」「金属屋根」や「縦平」「縦葺き」「縦ハゼ」「嵌合式」と呼ぶこともあります。
似たような形の縦葺き屋根では「瓦棒葺き屋根」がありますが、瓦棒屋根は屋根材を組む時に下地木材(垂木)を使い、立平葺きは金属を組み合わせるシンプルな仕様のため、造りが異なる屋根です。
当社の立平葺き工事には『ICたてひらスタンビー/INAGAKI』を使うことが多く、一般住宅だけではなく商業施設・公共施設などでも採用されることの多い、安心できる優れた屋根材です。
まずは既存のセメント瓦を撤去します。下地が傷んでいるため屋根裏に落下しないよう慎重に作業を進めます。
瓦の下に溜まっていた砂埃やゴミなどを掃除します。
瓦を支えていた「瓦桟」も隅々まで撤去。ここまでの準備作業が完了すると、いよいよ新たな屋根を設置する準備が整います。
既存の野地板は痛みが酷く、そのままでは屋根が設置できないため、新しい野地板を千鳥張りしていきます。
野地板の次に、防水シート(アスファルトルーフィングシート)を低い位置から順に張り、屋根本体を設置していきます。
最後に、屋根の中で最も強風被害を受ける箇所であり、雨漏り原因箇所となることも多い箇所の、屋根テッペン部分(棟包み板金)を設置して屋根工事は完了です。
玄関上の庇屋根にも、屋根と同じ材質の「ルーフィング&ガルバリウム鋼板」を重ね葺きしました。施工技術としては屋根工事よりも庇工事のほうが難しかったです。
屋根工事完了後、「元々の屋根を思い出せないほどです」という感想をいただき大変うれしく思いました。
立平葺き=昔ながらのトタン屋根とイメージされる方もいますが、最近ではこのデザインや頑丈な造りが人気で、新築の屋根・外壁に使われることも増えています。
屋根工事・カバー工法が気になる方へ
雨漏りしていなくても、屋根や壁の劣化を感じた段階で改修工事(一般的には10年~20年間隔でリフォーム)することが望ましいのですが、見た目だけで判断できなかったり、普段見ることができない場所もあるのが現実です。
雨漏りは1日でも早く止めたほうが良いのですが、やはり大切なお家のことなので、焦らずしっかり原因を特定してから、ご家族と相談したり、今後の住まい計画や予算をご検討ください。
雨漏りでお悩みの方はもちろん、屋根葺き替え工事・屋根カバー工法について知りたい方、屋根リフォームをご検討中の方、塗装工事・防水工事のご相談やお見積もり、雨漏りの無料調査など、よろこんで対応いたしますのでお気軽にご連絡ください。